厄年の厄除けといえば佐野厄除け大師
中国でも春節=旧正月ということで話題になっていますが、日本の暦では節分の後が新春・新年というイメージですよね。
2月3日の節分では立春を前に厄災を追い払う儀式が豆まきになりますが、それ以外にも1月、2月には厄や災いに備える行事がたくさんあります。
厄年とは
厄年や前厄・後厄という言葉、聞いたことありますよね。
その年齢にはよく災いが起こる、という日本人の経験則・統計的なものに由来しています。男性と女性で異なりますが、それぞれ
- 体調の変化がおきて病気になりやすい
- 両親などが年齢的に不幸がある頃
と言われています。前厄・後厄は人による個人差だったり、「そろそろ気をつけろよ」という意味だったのかもしれません。
男性の厄年
- 大厄 42歳(前厄 41歳 後厄 43歳)
- 厄年 25歳(前厄 24歳 後厄 26歳)
男性の42歳(大厄)は現代でも「あるある」ですよね。仕事も管理職になったり、リストラがあったり、基礎代謝が落ちて太りやすくなったり、ご両親も20~30才上と考えればそれなりのご年齢になります。
逆に25歳の厄年は現代ではあまり意識されていないかもしれませんが、かつて戦国時代には家督を次いで一家の長となってもおかしくない時期、また結婚後、子供を授かったりして責任感がドドッと増える時期でしたから、今はのんびりしたものですね。
女性の厄年
- 大厄 33歳(前厄 32歳 後厄 34歳)
- 小厄 37歳(前厄 36歳 後厄 38歳)
- 厄年 19歳(前厄 18歳 後厄 20歳)
女性は19歳で最初の厄年になっていました。結婚して出産することはかつての医療技術では女性にとって、常にリスクが高いイベントでしたので、更年期にさしかかる年齢までは常に危険と隣り合わせでもあり、育児や家事の肉体労働で体がしんどい年齢でもありました。
男女共通の厄年
- 4歳(前厄 3歳 後厄 5歳)
- 61歳(前厄 60歳 後厄 63歳)
4歳の厄年はリアルですよね。今でも七五三のように、小さい子が3歳、5歳、7歳になるまで成長した(生き延びた)ことを祝う行事がありますが、まさに4歳の厄年とは、かつての医療技術が未発達の時代には難関でしたし、今でも小児医療とは簡単ではないものです。
また61歳も還暦を過ぎて、かつてはまさに「お迎え」が来ていた年齢だったのでしょう。
関東で厄除けといえば佐野厄除け大師
そこで、このような年齢(厄年)になったら、自分で気をつけるということもありますが、まず寺社にお参りをして、厄を掃ってもらうのが厄除けです。
関東ではテレビでCMもやっている佐野厄除け大師が一番有名ですよね。佐野厄除け大師では、元旦から1月(正月)いっぱい、毎日厄除け祈願を行っています。
関西では兵庫県柏原市(かいばら)の柏原八幡宮で2月17-18日に厄除け大祭が行われました。