葵祭り 京都三大祭

葵祭りは京都三大祭のひとつ

京都三大祭

桜の花見も終わり、初夏の季節、宇治で八十八夜を過ぎて、新茶が出荷されるころになると、京都では夏祭りのシーズンに入ります。

京都三大祭

  • 葵祭り(下賀茂神社・上賀茂神社)
  • 祇園祭(八坂神社 日本三大祭の一つでもあります)
  • 時代祭(平安神宮)

で、このうち、一年で一番最初に迎えるのが葵祭り。起源は567年。加茂の神々のたたりで不作にあえいでいたのを鎮めるために始まったそうです。平安時代に「祭り」と言えばこの葵祭を指し、源氏物語や枕草子にも登場しているということですから、歴史の長さはものすごいですね。

 葵祭は路頭の儀の絢爛豪華な行列が一番の見もの

毎年5月15日に行われる葵祭りといえば、700mにも及ぶ平安時代の衣装をまとった500人+馬40頭などからなる豪華絢爛な行列が、京都御所から都大路を通って下賀茂神社、上賀茂神社まで練り歩く「路頭の儀」が一番の見ものです。

 

この平安装束も、葵祭りの時には頭に双葉の髪飾り(双葉葵)をつけるので「葵祭り」となったそうです。季節感を大事にしてきた日本ならではですね。

 

さらにその主役が一番大きな輿(こし)(腰輿=およよ と読みます)に担がれたお姫様。斎王代(さい­おうだい と読みます)という役柄ですが、この「斎王」は本来、皇族の女性をさす言葉ですが、戦後は、皇族の方にお越しいただくわけにもいかないため、斎王代として、毎年、京都にゆかりのある民間のご令嬢が選ばれるそうで、今年はなんとスチュワーデスさん。やっぱり十二単を着てもおきれいです。

葵祭に向けての関連神事も多い

こんな歴史のある葵祭。

 

5月15日の路頭の儀だけではありません

5月3日 流鏑馬(やぶさめ)

下鴨神社の糺の森(ただすのもり)で時速60kmで全力疾走する馬から矢を的にめがけて放ち、葵祭りの無事を祈ります。日本の各地で行われる行事ですが、近くで見ると迫力とスピード感に圧倒されます。

 

5月4日 斎王代禊の儀(みそぎのぎ)

斎王代やおつきの女性が池(御手洗池)の水で手を洗い、身を清め、祭りの準備をします。(下賀茂神社と上賀茂神社で交互に開催されます。)

 

このあと、歩射神事(ぶしゃしんじ)、 賀茂競馬(かもくらべうま)、御蔭祭(みかげまつり)などを経て、5月15日の葵祭当日、「路頭の儀」を迎えます。

 

そして、

5月15日 社頭の儀(しゃとうのぎ)

下賀茂神社と上賀茂神社で実際に祭文(さいもん)を奉納するので、神事としてはこれが一番重要な部分ですね。

 


という風に一連の葵祭りの行事が終了します。

鴨川をどり

また、京都ではちょうどこの葵祭りを盛り上げるかのように、5月1日から24日まで「鴨川をどり」というイベントが開催されます。

 

明治5年から続いている踊りの公演で、上賀茂神社・下賀茂神社からは鴨川沿いに下った祇園・先斗町(ぽんとちょう)の芸妓さんや舞妓さんが日ごろの稽古の成果をお披露目してくださいます。(先斗町歌舞練場 観覧は有料です)

 

神事であるお祭りと一緒にはできないですが(・_・;)、どちらも日本の古都・京都の伝統として残していきたい行事ですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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